2015年5月31日日曜日

金属加工をナメるべからず(アングルプレート作成)

ちょっとちょっと。あぶなかったす。

ホームセンターで買ってきた2x4か何かの金具に穴を開けていたら、細いドリル刃が折れて飛んで行ってしまいましたよ!!

防護メガネつけずにやってましたがな。ホラー映画以上のリアルガクブルでしたがな.... ( ;´Д`)

幸運なことに目や体には刺さらなかったすけど、みなさん、金属加工ほかDIYでは防護メガネ忘れないでくださいね。


(右のヤスリは木工用すw)

本日の自作パーツはこちら。なんとなくネジ一つでとまってるけど。


ちょうと35度でした。1度たりないけど三脚で調整か知らん(レベラー高杉)

Amazonから工具がこないので今日はここまで。

本日の教訓:
 ・金属加工をナメるべからず
 ・作業する前に必ず防護メガネを(自転車用でいいっすか?)
 ・穴あけは細い穴から徐々にひろげて
 ・大きいドリルは、力を入れて掘り進むと途中でひっかかってとまってしまうので、慎重に掘り進めること(少しずつ)

コマったコマった(BORG60ED コマ収差補正は高額)

M57撮影時のAPS-C全面の写真。

Canon EF2xエクステンダーを使ってるとは言え、周辺画像が伸びてしまっています。コマ収差ですね。エステンダーの影響も考えられなくもないですが、より広域を対象に撮影するならばコマ収差対応が必要す。

しかしBORG60ED対応のフラットナー/レデューサはこの値段になっちゃってますよ。

マルチフラットナー1.08×DG【7108】40,937yen http://www.tomytec.co.jp/borg/products/partsDetail/summary/438

マルチレデューサー0.7×DGT【7870】56,365yen
http://www.tomytec.co.jp/borg/products/partsDetail/summary/441

高杉晋作。


あとM57のような小さな天体への対応では、ガイド性能や焦点距離などの問題も。

DeepSkyを狙うのに、セレストロンC5でのレデューサF6.5 950mmを前提とした場合必要なガイド性能は、同様な機材で15分ガイドを基本としていた人がいたので、15分ガイド。15分のノータッチガイドは無理なので、オートガイド導入が不可欠。
http://darknebula.littlestar.jp/WordPress/?tag=c5&paged=2

C5+オートガイドを導入したとして、それでも成功するかどうかが問題。セレストロンC5を導入した人は1年そこそこの運用で次の機材に乗り換えています。


スカイメモS架台での長焦点は諦めるとして、撮像素子の高感度・高画素(高密度)化を前提として、高性能の単焦点で撮影ののちトリミングという線も考えられます。このダウンサイジング路線は、あまり誰もやっていない感じです。この場合、WOStar71さんの影もちらほら。

M57がその前哨戦だったんすけど、アンダーサンプリングでうまくいかなさそうな悪寒も... WOStar71はBORG60EDとほぼ同じ焦点距離なので、EF2xエクステンダーで拡大しても同じ拡大率。結果、M57クラスの天体のアンダーサンプリング感は変わらない...うむむ。

したがってWOStar71を導入しても、より高画素(高密度)の撮像素子が必要。え、X-T1カッタバカリナンデスケド......仮に高画素(高密度)撮像素子を導入したとして、こんどは71mmの解像度限界も。そうすると80mm,90mmクラスの導入が必要となり...

そうなるとスカイメモSではもはやガイド性能が足りなくなり.... 架台を変え、AOも必要となり..

以下繰り返す。

WOStar71かなぁ。

2015年5月27日水曜日

コンポジットの限界(M57)

今日の撮影は、撮影直前に確認した極軸合わせが功を奏したか、ノータッチ3分はできましたようです。しかし、タイマーレリーズで撮影した結果を見ると若干ブレが生じます。2Fのベランダなので、土台そのものが悪いのかもしれません。

そのため、いろいろとトライした結果、安全を見て、1m30s ISO3200で撮影してみました。

そしてコンポジットは10枚。当初Mac用のStar StaXを使ってみましたが、ずれの補正をする方法がわか利ませんでした。そのため、Windows用ソフトに切り替えステライメージのお試し版でテスト。しかし肝心の位置補正(自動)をやると、なぜかハングアップ。Deep Sky Stackerというソフトを使ってみるとなんとか動作しました。それがこちら。

M57 惑星状星雲 9.5等 こと座
BORG60ED + Canon EF2x エクステンダ 合成F11.6 +LPS-P2フィルタ
1m30s ISO3200 10枚コンポジット トリミングあり

10枚コンポジットの結果は、ノイズの減少だけでなく、色のノリも良くなったようです。ただ詳細な構造については、対象物が小さすぎたせいか、あるいは6cm級鏡筒の限界か、あまり浮かび上がることはありませんでした。

ということで、本日の成果は、700mmのノータッチの限界がやはり1m30sであること、10枚コンポジットでは 全体のノイズ低下、発色の向上は見られたものの細部構造まではむずかしいことがわかったこと、という感じです(Registaxかけるといいのかなぁ)。

2015年5月26日火曜日

バーチノフマスクによる60ED能力の確認(月)

バーチノフマスクをマスターしたため、本日もピントをあまり気にせず、本来の鏡筒の能力を確認することができましたよ。

まずはバーチノフマスク。完璧な左右対象にすることができました。ここまで追い込まないとね。

そして月。いままで月の模様でピントを合わせていたのがバカみたいにバッチリ。


拡大しても画像のドットまで模様が見れるため、月の場合700mm&APS-Cでもアンダーサンプリングなのがわかります。つまりBORG 60EDの能力を引き出すには、もっと拡大する必要があるということですね。

しかしせっかくEFx2エクステンダー使ってるのに、ダメダメのバローレンズで拡大しても意味がありません。もっと長焦点の屈折が必要という感じでしょうか。

ちなみに本日のピント合わせは、ヘリコイドを鏡筒の中央に入れ込むことで、軽く回すことができました。ここら辺はBORGならではです。

2015年5月25日月曜日

コンポジット(またM57かよw)

フリーソフトのyimgで4枚コンポジットとしてみました。本日は極軸のセッティングがよかったのか、あまり流れなかったのでISO1600で、1分半です。

ただ、タイマーレリーズで15枚くらい撮影したのですが、回転方向の流れは微小だったのですが、なぜか星が飛んだり、三角形になっていたりしたものもあり、採用できたのは5枚だけだったのと、ソフトの合成枚数が4枚限定のようだったのでそうなりました。

星の歪みはやは架台の問題でしょうか。対応が必要です。

で、コンポジットの方は背景などのノイズがやや減る程度で、M57の星像自身は小さすぎるせいか、あまり効果は顕著ではありませんでした。

これも枚数を増やすなどの対応が必要かもしれません。あとはソフトを変える必要があるか。本日はあまり成果らしい成果はありませんでしたがな。

本日の教訓:簡単なコンポジットは画角全体には有効だが、微小な対象物にはあまり有効ではなさそう。かな。

しかしなんか暗いす。もっと光を!(ISO3200はほすい)

コンポジット前

コンポジット後

2015年5月24日日曜日

スカイメモS 極軸望遠鏡 (Star Adventurer polar telescope) 明視野照明装置アリガタアダプター自作

スカイメモSは、微動台座&アリガタプレートを使って赤緯軸を追加できます。 しかし極軸望遠鏡の明視野照明装置は、アリガタプレートを付けてしまうと取り付けられず、北極星がアリガタプレートの隙間から見えているにもかかわらず、レチクルが見えません。そのため、懐中電灯などで照らしながら合わせることになります。それでは不便なので、明視野照明装置をアリガタプレートに接続するための部品を作って見ました。

 まず、ホームセンターで、25mm=>20mmの塩ビ管の変換部品を調達します。たまに違うサイズのものが入っているので間違えないように(俺...)

次に、変換部品の高さを短く整えます。25mm部分に明視野照明装置がつきますが、塩ビ管はアソビが多いので、ビニールテープを内側に一巻きすると固定できます。

次に、20mmの接続部の左右をノミなどで削り取ります。アリガタプレートの隙間がだいたい20mmなので、内径ギリギリまで削ることになります。削り過ぎたらビニールテープなどを貼り付けて調整してください。

これが取り付けた写真です。しっかり固定できるので付けっぱなしでいいでしょう。

明視野照明装置をつけた写真です。なかなかよくできました。

というか初めからつけてほしいw

2015年5月23日土曜日

なぜ赤道儀を使わなくてはならないのか。

赤道儀を使うのは、歴史的に一つの軸で容易に星を追尾するために使われています。

近年では、赤緯軸を含めた2軸補正でのオートガイドが主流になりつつあります。しかし、なぜ2軸補正ができるのに赤道儀なのか。それは視野の回転が生じるからです。

前にも触れましたが、Sky-WatcherのドブソニアンでEQ-DOBという3軸追尾のドブソニアンというのが2015年に発売されそうです。

しかし、視野の回転が問題なだけなのに、なぜ3軸追尾なのか? 2軸追尾+回転だけでいいのではないか、と思っていたら、先のASAの代理店の田中光科学工業が代理店を務めるOPTECというところから、視野回転の追尾装置(Pyxis3)が出ているようです。

http://www.tanaka-opt.co.jp

Sky-WatcherのGo-ToドブソニアンとPyxis3を組み合わせると、先のダイレクトドライブ赤道儀よりも安価に大口径での撮影環境が整いそうです。

なぜ赤道儀はギアを使うのか。

赤道儀では、赤経軸、赤緯軸ともに手動であった時代の名残もあり、手で回す部分にモータを置き回転させている。

これは、歴史上いたしかたないところであるが、ガイドなどでバックラッシュと呼ばれる逆回転時などでのラグや、ピリオディックモーションと呼ばれる揺らぎが生じる。

ピリオディックモーションはオートガイドの導入により解決可能であるが、赤緯軸のオートガイドはバックラッシュの影響が高く、状況によっては赤緯軸のみオートガイドをオフにする、といった対応をとらざるを得ない場面もあるようだ。

当面の解決策としては、AOシステムの導入が考えられる。

AOシステムは補償光学とも呼ばれ、大気の揺らぎを補正することがもともとの目的ではあるが、大気による星の動きを追うことは、地軸の回転による星の動きや、赤道儀の誤差による動きにも対応可能なことを意味する。

もちろん、大きな角度の動きには追随しきれないため限定的とはなるが、AOシステムがガイディングにも有効なのは明らかだ。

一般にAOシステムでは
 ・大気の揺らぎに追随する
 ・追随が限度を超える場合は赤道儀にコマンドを出し、赤道儀のモータにより補正する
ということをする。

つまり大気の揺らぎを補償しながら、ガイドも行っているのだ。AOシステムは高精度のガイド装置でもあるわけだ。

そのため赤緯軸のバックラッシュ問題を解決するためには、
 ・赤経軸のガイドにはAOシステムを用いる(AO及び赤経軸追尾)
 ・赤道儀による赤緯軸ガイドは行わず、赤緯軸の補正はAOシステムにまかせる
というのが当面の解決策ということになる。

直近の主流の小型カメラでのオートガイドと流れはことなるが、AOシステムにより星像も安定しつつガイドも完璧になるということになる。

ただし、この方法も問題がある。これは極軸が十分にあってない、移動型の赤道儀では、赤緯側のガイドがAOシステムでの補正の限度を超えてしまう場合があることだ。

限度を超えた場合はやはり赤道儀にまかせるしかない。つまり問題解決のためには赤緯軸の構造そのものを変える必要があるということだ。

赤緯軸にバックラッシュを生じさせないためには、ギアをつかうこと自身をやめなくてはいけない。つまり今後の赤道儀は、赤緯軸はそのものがモータになる方式が採用される、というのが必然ということだ。車でいうインホイールモータという感じだ。

あと何年待つことになるか。
自分で作るのか?そんなモータはあるのか。オートガイド信号をどう伝えればいいのか?

=>と考えたところで、ハーモニックモーターを使ったダイレクトドライブの赤道儀がオーストリアから発売されているそうな。


日本の代理店は、田中光科学工業というところらしい。円高の時に調達したかった一台ですねぇ....

ちなみにハーモニックモータは産業用ロボットには当たり前のように使われている技術で、誰が始めに応用するかの問題であったようです。ファナックあたりの退職者の方でも安いやつ作ってくれないかしらん。<Katstcさんが特注品ですが作ってましたね...>

http://k-astec.cocolog-nifty.com/main/2014/06/post-761a.html






バランスウェイト改造要

バランスウェイトの中身を「ネジ」にしましたが、一つ問題を発見。



飛行機への「ネジ」の持ち込みはできない。たぶん。傘でさえ持ち込めずお気に入りの傘が没収されたくらいだからねぇ。

ウェイトの中身に何もいれず現地で調達するか、別のものを入れるか。

どちらかというと前者をイメージしてたけど、たぶん観光地に「ネジ」や「釘」は売ってない、というか調達はしずらい。

後者(何か別のものを入れる)で決定です。

ネジ代500円無駄にしたなぁ.....(何か作るかw)

Manfrotto ジュニア ギア雲台 410 ヤフオク中

Manfrotto ジュニア ギア雲台410 買ったばかりですがヤフオクに出しました。

http://page9.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/k185877940

機材としてはそれなりなのでしょうけど、スカイメモSには合わなかったす。将来の増設時のなんたらに使うことも考えましたが、やはり「背が高い」ことは制約がありますね。静止での撮影にはいいのですが、赤道儀への搭載はむずかしい感じです。



活用されるかたにお譲りしますよ。とりあえず価格.comの最低価格-5000円からスタートしました。ご検討ください。

ピントが合ってきたので撮影時間に焦点をあてた(M57再び)

まずは昨日と同様なブレの軽減のため、三脚に自転車雑誌のおまけに付いてきたバンダナを巻き、ウェイトを置いて安定させましたよ。
(それでもピント合わせのときとかに揺れることには変わりありませんが.....)


次はバーティノフマスクでのピント合わせ。
X-T1では、ライブビューのノイズが強く、マニュアルフォーカスアシストで5倍に拡大してもあまりよく見えません。そのため、10秒くらい撮影して画像を見てちまちま変えていきます(前ピン/後ピンは光条でわかるみたいですがまだ分かってないけどw)

基本は星にピントがあうようにしたあと、微調整のみをバーティノフマスクで確認していく感じです。

で、これがピントが合ったときの光条です。ヒゲが均等に並んでいます。

次の写真はNGデス。これでもいいかな?と思いましたが光条が若干ですが均等に並んでいません。右とみぎから2番目がくっついてしまっています。これではボケボケです。

ということで、ピント合わせの見通しが立ってきましたよ。



次にM57の撮影デス。とりあえず撮って出しJPEGのみでやってみましたよ(というかまだそれしかでけませんw)。

まずは、ISO1600 60s露光から。
BORG 60ED F5.8 + Canon x2 EFエクステンダー (合成F11.6 700mm)
X-T1 ISO1600, 60s

次に1m30sでテスト。流れました..... オートガイダーならどうなんでしょ。
BORG 60ED F5.8 + Canon x2 EFエクステンダー (合成F11.6 700mm)
X-T1 ISO1600, 1m30s 

ノータッチガイドで60s が限界なことがわかってきたので、ISO64000まで感度を上げます(ISO64000...って.... それくらい高い感度あるとよいなぁw)
BORG 60ED F5.8 + Canon x2 EFエクステンダー (合成F11.6 700mm)
X-T1 ISO6400, 60s

ちょっと白けてしまったので、ここでLPS-P2登場。じゃかじゃん。おー、コントラストあがりましたよ! 
BORG 60ED F5.8 + Canon x2 EFエクステンダー (合成F11.6 700mm)
X-T1 ISO6400, 60s, LPS-P2

2倍くらいにトリミングすると.... お、M57環状星雲こんちは! ちょっとノイジーですけど

これでコンポジットでもすればいいのかしらん。

とりあえず、単独画像での画像処理を頑張ってみました。じゃかじゃん。

あ、眼視で見るの忘れてた...w

ちなみに昨夜の撤収のときにベランダの柵にCanonのEFx2エクステンダーを置き忘れたのは秘密ですww いやぁ、雨でも降ったらえらいことになってましたよ。機材の置き場所は一箇所に。これ本日の教訓ですw

2015年5月22日金曜日

スカイメモSでの星像ファーストライト(M57環状星雲かよ)

以前、スカイメモSでお月さまを撮影しましたが最新秘密兵器を使って星像を撮影にトライしてみましたよ。

まずはレットドットファインダー。明るいベガをターゲットに導入すると一発で導入することができましたよ。すごすぎる。感覚的に導入できるのがいいね。

次にバーティノフマスク。60EDのフード全面につけて確認しまたよ。ただライブビューでは光条がちっさすぎてわからないので、バルブ撮影して確認するしかなかったです。

それがこちら(ベガ)。

もちっと拡大するとこれ。これでピントばっちり...

と思ったらダメでしたよ。下がその場での画像です(ベガ付近)。ボケボケですがな(しかもコマ収差がはげしいのがわかります。どうすっぺな。)

もとのバーティノフマスクでの映像は光条が不均一ですよね。完全にピントがあうと中央が三つに分裂して光条とは垂直方向にもすじが見えてくるそうです。やはりライブビューでないとピント合わせずらいなぁ....ピントゲージつけるか? 

ここではピントがあってないとは思っていなかったので、StarWalkをみながらベガの隣にあかるい2つの星からたどり、M57のあるあたりにBORG 60EDの視野を導入してみましたよ。

StarWalkみながらの導入は簡単でしたね。星をたどるのは慎重にする必要があるけど、StarWalkで十分たどっていくことができました。自動導入だと途中の星の並びまで気にする必要はありませんが、逆にこのほうが天体を覚えるにはいいのかもしれません。

そしてバルブ撮影。1分くらいですかね。よくよく見るとが円中央のちょっと上にM57が見えます。しかしながら星像はボケボケ・コマ収差。


もう少し拡大してみます。ピンボケながら、中央に穴の空いているのがわかります。

2xエクステンダーで、とも思いましたが、とりあえず雲がかかってきてしまったので、ここで撤収デス。

しかし撮影むずいわ。下の写真は星がぴょんぴょん飛び跳ねてます。レリーズのせいか、架台のせいか、ベランダのせいか、体重のせいかww。


レリーズだったら、レリーズの無線化が必要かもしれませんね...... あ、スカイメモSはレリーズ機能もってたなぁ。

本日の教訓1:ピントの確認のため、かならずタブレットなどで拡大して確認できるシステムを組むこと。
本日の教訓2:スカイメモSのレリーズ機能を活用すること。
スカイメモのレリーズはどうやらタイムラプス用だけらすい... 残念。ちなみに2.5mmじゃないすね(マタマチガッテケーブルカッテヤンノ...)

2015年5月21日木曜日

最新秘密兵器がやってまいりました。

天体写真は多大な努力とマルキンが必要ですが、いろいろな要素で失敗します。そのため各要素で失敗しないための工夫を重ね、成功率をあげ、効率化する必要があります。

今回の対象は「ピント」。

明るい月でさえピントに非常にシビア。いろいろな方法でピントを合わせるも、あまりうまく撮れていない写真が、「ピント合わせ」で失敗しているのか、それとも「大気の揺らぎ」からくるものなのか、それとも口径(解像度)や、その他別の要素からくるのか。それがわからない。

徐々に成功率をあげるためには、まず「ピント」を確実に合わせたい。

そこで調達したのが、この写真のもの。バーティノフマスク。光の解析を使い、光の点に形を与え、その形でピントを判断する手段です。


自作する方法もありますが、重要な要素と認識したため、確実な方法にする必要がある、という判断で今回はポチりました。



次にファインダー。ライブビューやEVFで見ても、どこを写しているのかわからない。あと月、木星、土星といった明るい天体もこれまでは勘で導入してました。

しかし、これでは非常に効率が悪い、ということでレッドドットファインダー(ドットサイトファインダーともいう)を導入してみました。カメラのシューに取り付けるタイプです。このドットファインダーは優れもので、視点がうごいてもドットは動かないそうです。ドットを水平や中心に合わせるようなレビューも見受けましたが、その必要はほとんどなありません。

しかし問題が...




このホットシューアダプターは、ホットシューのサイズに厳密に合わせておらず、ゆるゆるの状態。そのため、締め付けるリングをいくら締め付けても、コルク状の滑り止めをつけても、左右にぐらぐらしてしまいます。

Amazonではどなたかが、アルミを接着して対処しているとの書き込みがあったので、それで行こうかとも思いましたが、効率を優先して、アルミではなく発泡ポレスチレン板を多用途接着剤で接着し、ハサミやカッターでけずってホットシューに合わせることにしました。

多用途接着剤でもポレスチレンできないものもあるので、注意して購入してください。
↓以下できるやつw



 でどれくらいずれているかというと、下の写真ではまだ大きすぎます。


これが、ホットシューに入ったときの厚みです。0.2mmくらいすかね。とりあえずカッターでうすーく、うすーく削って作りました。

組み上げた際の図。いい感じ。ちなみに差し込む口の厚みを減らしていますがただの偶然です(ケズリスギタケドチョウドヨカッタw)

ということで、取り付けてもぐらぐらすることは無くなりました。めでたし。いや、ほんとうにどうしようかと思いましたよ。自作できてなによりでした。


最後に、レッドドットファインターの記念写真をポチりとな。いろいろなレチクルパターンがありましたが、乱視の人にとっては赤点一択デスw





アリガタ・アリミゾ規格

なにそれという感じですが、天文機材を扱うと必ず出てきます。架台との接続の規格ですがどんな規格があるのか、以下にまとめてみました。

◼︎天体望遠鏡規格
- ネジ規格
★タカハシ規格35mm間隔M8
・タカハシファインダー脚取付用28mm間隔M5ネジ穴
- アリガタ規格
★ビクセン製アリガタ 44mm
・ロスマンディ製アリガタ
・セレストロン製シュミットカセグレン用アリガタ
・ VMC260L鏡筒専用アリガタ(テーパー角75度ワイドレール)

◼︎カメラ用規格
- ネジ規格
★1/4 UNCネジ
★3/8 UNCネジ
- アリガタ規格
★アルカスイス
- クイックシュー
   各社様々

サイズが大きくなると、さらに種類が増えて標準規格がなくなってくる感がありますが、中小型だとこんなもんかなと思います。

特に★を付けた規格は避けて通ることはできず、それぞれの変換や接続が余儀なくされるようです。

セレストロンの独自アリガタが気になりましたが、どうやら最近はビクセン互換になってるようで安心しました。

ポタ赤の場合、様々な機種やカメラを載せるので、前後バランスをとる上でもなかなか頭を悩ませてくれそうです。


2015年5月19日火曜日

本日の工作(カウンターウェイト1.3kg)

本日は、バランスシャフトが長く必要になりそうでしたので、ちょっと重めのカウンターウェイトを作成してみました。


1.3kgデス。1.3kgとなると鏡筒に許される自重は3.7kg

1.3 y = 3.7 (6.5+8) = 53.65 / y = 41.3 cmです。アリガタが10cm あり、ウェイトが9cmなので、バランスシャフト長は、31.3 + 4.5 = 35.8 で済みそうです。こんなもんか?

2015年5月18日月曜日

初ベランダ(スカイメモS)

スカイメモS ベランダで初運用してみました。

① GPV気象予報での場所・時間の特定
 今回場所は家のベランダなので場所はいいとして、晴れ間についてはGPV気象予報どおり1:00前後に晴れてきて、またすぐ曇りました。その間にテストです(GPV気象予報すごすぎです)。

② iPhoneを使って極軸望遠鏡へ北極星を導入

やはり北が正確でない。知らない土地でのおおよその方角、といった程度かと。赤緯軸の角度はやや高めになりました。やはり電池蓋では極軸との平行は取れないのでしょう。だだ、これはまったくの見当違いというわけではないので、それなりに助かります。

③ 北極星を使った極軸合わせ

ここで焦ったのは、家のベランダだと屋根の角が北極星を隠してしまっていたことでした。ベランダの端の端によせる感じでなんとか北極星が視野に入りました。はじめは、北極星かどうかわかりずらかったのですが、三脚を高めにセットし、周辺の星を見ても明るい星はこれのみということで、北極星であることを確信しました。

レチクルパターンでの極軸合わせは、事前に日本語版で確認したとおり「3」ではなく「6」の位置に合わせるとのこと。意味がよくわかりませんが、北米向けのマニュアルでやっていたら一生会わなかったかもw(海外遠征ではどうなるんでしょうね)

とりあえず極軸の日付・時間を現在時刻に合わせ、極軸をレチクルパターンの「6」へ導入。

歳差分については、これで合わせるのかよ、というくらい微細。やはり精密に合わせるのであれば土台はスカイメモS用の微動雲台の方が良さげです。

ただ精密に合わせたからといって三脚のブレなどもありほぼずれてしまうでしょう。どれだけ精密に合わせるのが現実的なのか、考える必要があります。今の所エイヤという感じw。

④ 撮影
いざ撮影というところですが、家のベランダ周辺は、近所のお寺は夜中までコウコウと街灯で照らしてくれ、別の家では玄関に超明るい電球を焚いて直接明かりが2階まで照らす始末。

結局F1.4 10秒で飽和してしまいました。これじゃ、星景なんてとれたもんじゃないですね。

しかたがないのでLPS-P2(光害除去フィルター)の登場。しかしXF23mmではケラレテしまいましたね。昔し広角では役に立たないのを思い出させてくれました。

あと撮影の問題点としては構図ですね。まったくノープランだとどこを取るべきかまったくわからず、かつノーアイディア状況になります。事前に撮影対象をある程度決めておく必要がありますね。


ということで本日の成果は、ベランダでの広角撮影は無理という点ですね。お気軽観測は明るめの天体しか見れそうにないようです。

あとは、マンフロット ジュニア雲台。つけて撮影してみましたが、細部はぶれているようででした。1kgを超えるものに高さがあると、スカイメモSでは実運用は無理そうですね。明日売りにだしたいと思います。いやはや。

Dahon Route カセット化(DASHのホイールをRouteに移植する)

DAHON DASH の451化をはたし、旧DASHのホイールが余ってました。

そしてRouteは9速化したものの、どうもギアが決まらない。橋輪さんは「MTBのディレイラー使ってますが、ロード用のチェンジャだと引き量が違って決まりませんね」とか言ってましたが、そんなことはない。

10速の場合やFDの引き量は違えど、9速のリアの引き量は同じはずなのだ。ひょっとするとボスフリーのせいかなぁ、とか思ってはいたものの、これまで検証するまでには至りませんでした。


で、DASHのホイールが余ったため、買った時の9速カセットが残っているので引き量の検証ができるようになりました。

しかし、リアのロックナット寸法は、DASHが130mm、Routeが126mmとなっているためホイールが入らない。そこでロックナット寸法を変えました。

ロックナットの位置は、ホイールの左右ともしたの写真のようにダブルナットで固定されています。そしてナットとナットの間には、間座とよばれるスペーサがあります。


このスペーサは4mmなので2mm程度のスペーサに置き換えてあげるとロックナット寸法は126mmになります。しかし、そうすると左側だけが短くなってしまうため、右側も2mmほど詰めてあげることになります。

まずはこの2mmの間座をあさひから購入、といいたいところですが、完全に間違いました。どうやらもっと細いシャフトのシリーズ用だったらしく入らない。そこで、天体望遠鏡に使っていたM8用のワッシャの中をM10に広げ使うことにしました。相変わらずドリルのトルクが弱いのと、固定がうまくできないため、1個広げるのがやっとでしたが、1.5mmくらい稼げたかと思います。

で、このワッシャを4mmの間座と交換します。その前に下の写真のシャフトの右側が、シャフトの端から5mm程度なので、ダブルナットの固定を緩め、7mmまでずらします。

そのあと、ハブに戻し、当たりを調整してワッシャとともに左側もダブルナットで固定します。

で、お蔵入りしていた9速カセットを取り付け、リアホイールを交換、リムが細くなりブレーキの当たりも全くちがっていたので、ブレーキ調整して完了。

ホイールは、特に切断することなく130mm用の付属のクイックでそのまま固定することができました。

で、ギアチェンジしてみると.... 決まった。

どうやら、ボスフリーの9速とカセットの9速には互換性がないか、それともボスフリーの9速ギアの精度がおかしかったか、どちらかのようです。いままでが嘘のように綺麗に決まりました。

前輪はそのまま交換して完了。クイックでももんだいなさそうです。めでたし、めでたし。
(コノイスハSpeed falcoノダネ...コトノキ、コレガジテンシャゾウショクノハジマリノキッカケデアッタトハダレモキズクコトハナカッタw)

2015年5月17日日曜日

1kgのウェイトで4kgをカウンターウェイトする(スカイメモS)

スカイメモSですが、最大積載重量は5kgです。

それをそのまま信じるならば、バランサーを1kg、カメラもろもろを500gと仮定すると残りの重量は3.5kgになります。

 屈折ではカメラの位置は鏡筒と同軸となるため、望遠鏡の半径をx、バランスウェイトまでの距離をy、望遠鏡架台までの距離を8cmとすると、

y = 4.0 (x+8) = 4.0x +32

仮に8cm屈折として90mm鏡筒とすると

バランス軸長 y = 4.0 x 4.5 + 32 = 18+ 32 = 50 cm、アリガタレールが10cmあるのでM8ネジ(シャフト長)が40cmあれば1kgでカウンターできる、という計算。行けるかしらん。

しかし、カメラもろもろ500gはあやしい。そういう意味では鏡筒重量3kgが限界値という感じかなぁ。

ちなみにMAK127SPだと鏡筒径は15cm、y= 4.0 x 15.5 = 62cm、-10cmで52cm+(ウェイトの高さ)/2 のシャフト長が必要ですね...


ちなみに1mのバランスシャフト長であれば、500gでも鏡筒重量をあげられるだろうと、1mのM8ネジを買ってきたら......


全然使えませんでした。何のウェイトもつけていないのに先端がブルブル震えてましたよ。ステンレスが売ってなかったので普通の鉄製のものにしたので、それで揺れてる面もあるのでしょうが(実験した結果、やはり短くしてもブルブルでしたよ...)、シャフト長を伸ばす=ブレ、揺れの問題を抱えることがわかりましたよ。

ということで、バランスシャフト長50cm+α、ウェイト1kg、鏡筒重量 3kg (+カメラ500g+予備500g)というのが正解でした。M8ネジを長軸化して、ウェイトも薄くする必要があるカナ(キミハモノヲカワナイトセイカイヲダセナイノカネ....イエイエ...ナニゴトモケイケンデスww)

いずれにせよ、Manfrottoのジュニア雲台410(1kg)は運用の余地なし。極軸微動にも使えないし、カメラ側においても高さがバランスに影響してしまう。2軸改造している人の意味がようやくわかりました。ということでジュニア君は勢いで買ったけど手放さないと、というのが本日の結論でした.... (オカイモノハシンチョウニ.....)

あ、鉄製の1mのM8ネジはどうするの、って? もちろんぶった切ってウェイトにしますがなww

スカイメモS & iPhoneによる極軸合わせ(準備)

明日の晴れ間でのテストのため、極軸合わせを準備しました。

まずは極軸望遠鏡の赤経軸との調整。1km程離れた目印に中心を合わせ、半回転してずれた分を半分調整し、これを繰り返します。3点支持ですが、ずれた方向に2本もしくは1本緩め、反対側を締めれば良く、意外と簡単に調整できました。

ただ、六角ネジは2〜3度程度の角度で回すので微妙といえば微妙な調整とはなります。逆にその程度の回転とわかれば、徐々に回転角を狭めていくだけで良く、コツがわかれば簡単なのだと思います。

次にiPhoneアプリを使った方位・角度調整です。



まずはGPSアプリで自分の緯度を確認します(やべ〜、自分の家の緯度経度をブログに晒してしまいましたよ...)


次に、水準器アプリで傾きを調整します。水平が0になり、垂直が緯度と一致するように雲台を調整します。電池蓋が軸に水平と信じてますが、どうでしょう???


あとは標準のコンパスアプリで北に合わせます。

ただ、電池蓋において調整すると、内部の回路モータの磁場のせいか北が西方向に20度程ずれてしまいますので、電池蓋にちかずけないように調整しなくてはならないようです。


とりあえず、これで視野に北極星が入れば御の字です。あ、極軸望遠鏡での極軸の合わせ方勉強するの忘れてた......