2021年2月12日金曜日

Labists ET4の改造可能性

3Dプリンター Labists ET4の問題 

給付金で購入したLabists ET4ですが、ファームウェアアップデートが出ていなかったり、静音化改造などができなかったりなど、Enderのような改造ができない状況があり、さらにそのままでは、USB接続が動かない、OctPrintでのWifi化ができないなどの状況があるようです。

Labists ET4の改造の可能性

これはLabists社の姿勢に問題があるのですが、Labists ET4はどうやらOEM製品のようで、姉妹機にAnet ET4というのがあります。

Anet ET4ですと、ファームウェアアップデートがされていたり、静穏化マザーなどが販売されていたりしますので、Labists ET4でもUSB接続やOctPrintの可能性がでてきます。

Anet ET4のリソース利用の課題

Anet ET4のリソースを使って、Labists ET4を改造するためには、いくつかの課題があります。

(1)Labists社は、Anet ET4のファームを適用すると壊れるといっている

 うそか本当か、Anet ET4のファームは利用できないと言っています。ただ、ほぼAnet ET4らしいので、どこまで使えて、どこまで使えないのか、本当に壊れるのかは謎、というところです。英語でググってみましたが、Anet ET4のリソースを使った事例は、YouTubeの岡ちゃんねるさんが、Anet ET4 Proのマザーボードをインストールして静穏化に成功したといっている情報のみです。

(2)Anet ET4には4種類ほどある

 Anet ET4には4種類ほどのハードウェアがあるようです。

 ・Anet ET4 (旧機種)

 ・Anet ET4(現行機種。ET4+なのか?)

 ・Anet ET4 X

 ・Anet ET4 PRO

(3)結局、どのマザー、どのファームが使えるのかがわからない。またスライサーの設定も必要となる可能性がある

 岡ちゃんねるさんは、このうちAnet ET4 PRO用のマザーに交換したようですが、どこまで正確に動いているのかは、動画の範囲ではわかりません。

 Anet ET4のなかでも、マザーを交換すると、原点の調整など、スライサー側での調整が必要との情報もあり、単純に交換で成り立つものではなさそうです。

 また販売されているマザーは、ほぼ見た目は変わらないようですが、一部チップやファームが異なっているようで、どの機種のものが使えるのかを見定めなくてはなりません。また、Anet社は、販売されているマザーでは、旧ET4は動かないといっているようで、どこまでどういった互換性があるのか、またAnet社のファーウェアはどこまで使えるのかがわからないというのが現状です。

Anet ET4の仕様を調べ見る

ということで、Anet ET4の仕様をちょっと調べてみました

(1)Anet ET4

  • Product Dimension: 440*340*480mm
  • Screen: 2.8 inch Color Touch Screen
  • Nozzle Diameter: 0.4mm
  • Power Supply: 110V/220V AC 240W
  • Slicing Software: Cura, Repetier, Simplify3D
  • Data Input Format: STL, OBJ, JPG
  • Data Output Format: Gcode
  • Operating System: Windows, MAC
  • Language: English/Chinese
  • Connectors: USB/TF Card
  • Main Frame: All Metal Frame
  • Packing Dimension: 480*455*210mm
  • Net Weight: 7.2±0.2kg
  • Gross Weight: 8.8±0.2kg

(2)Anet ET4 X
  • Language: English/Chinese/French
フランス語サポートだけが違うのかと思いきや、Auto Leveling機能がないようですね。もしかしたら、ET4 XがET4旧機種なのかもしれません。

(3)Anet ET4 PRO
  • Power Supply: 110V/220V AC 350W
消費電力がややあがっているようです。マザー交換をする場合は、消費電力の違いが何からきているのか、Labists ET4との違いも確認する必要がありそうです。

Webページに書かれている範囲では、Power Supplyのメーカがかわっているようで、Labists ET4のPower Supplyともちがっているようです。Meanwell社のPower Supplyをつかっていて、LRS-360-24という型番のもののようです。消費電力の違いは、単純にPower Supplyの仕様の違いからくるもののような気もします。

またヘッド形状やレベルセンサーの形状もAnet ET4や、ET4 Xとはちがっているようです。
一方で、Labists ET4とは、ヘッド形状やレベルセンサーは一緒のように見えます。
ベッドのレベル調整ノブの形状もLabists ET4と同じようです。

ただし、Labists ET4では静音チップが使われていない一方で、Anet ET4 Proは静音のモータステッパーチップのTMC2208が使われており、その点がLabists ET4とは異なるようです。

Anet ET4とLabists ET4の互換性
以上から、Labists ET4は、ハードウェアではほぼAnet ET4 Proと共通のようですが、マザーボードに乗っているモータステッパーチップが違っている、というところかと思います。

そのため、単純にAnet ET4 Pro用のファームウェアで書き換えが可能かは、モータドライバーチップが異なるため、謎のままです。

一方で、ヘッド形状などがAnet ET4 Proと同じなので、岡ちゃんねるさんで、Anet ET4 Pro用のマザーと交換すれば動いたというのは、ほぼ正解という感じです。しかしながら、Power Supplyが今のままでいいか、という点が謎です。単に信頼性の問題だけかもしれません。

結論
Labists社に最新のファームが欲しい旨を連絡していますが、担当者により対応が異なるようです。UBSプリントが可能な最新ファームがLabists社から得られればよいのですが、そうでない場合、いままでどおり、SDカードで使い続けるか、マザーボードを ET4 Pro用に換装した上で、ファームを最新にして使うか、との選択肢となるようです。

ちなみにET4 Pro用のファームウェアは、現在V3.0.0.1となっており、日本語ユーザインターフェース、SDカード上のサブフォルダがサポートされるようになったようです。また、その一つ前のバージョンでは、オートレベル機能の問題を解決しているようです。

ちなみに、Anet ET4 Proが日本語対応したのが2021年1月27日なので、すでに日本語対応しているLabists ET4のファームウェアとはやはり別ものといっていいでしょう。
そのため、Labits ET4のマザーボードのまま、Anet ET4 Pro用のV3.3.0をインストールするというのは、相応のリスクがあります。だれか試しにやってくれないぁなぁ・・・ww

2021年2月10日水曜日

VBAで行きたいが行けない件

 最近、Phythonをはじめましたが、社内がIEなので、レジストリをいじったりしないとうまく動作せず、他人にレジストリをいじらせるわけにもいかず、諦めてVBAに回帰しました。

ノウハウをためようと、最近noteに「VBAで行こう!」という記事

https://note.com/mobazou/m/m8a7fe7f5e956

を書き始めましたが、なんと昔描いたPhythonの記事のほうが読まれるという、なんとも皮肉な結果に。

「VBAで行こう」も他の人が書いていない基礎的なことを固める形で書いていっているので、我ながらいい内容になってると思っているのですが、いかんせんもう古いのか、はてまた、VBAで本格的にプログラムを書こうという人が少ないのか、その双方かと思いますが、このまま書いていても見返りがないような気がしてきました。

 さてどうしようかなぁ・・・