2020年6月21日日曜日

精密部品の加工組み立てにおける対老眼対策

老眼はピント合わせだけの問題と思われがちですが、乱視も進み、細かいものが見えにくくなります。

その結果、金属へのポンチや、ラインに剃った切断、細かい部品の接着・ネジ止めといった、細かいものの加工や組み立てがうまく出来なくなるという問題をかかえます。

対策としては、これまで市販の拡大鏡や老眼鏡、医師向けの拡大鏡などの利用などを検討してきましたが、一番有効だったのが対象の上に置くルーペでした。

しかし、ルーペだとピントの合う場所も限られ、片手が塞がる、頭を対象物のそばにちかづけなくてはならないなど、様々な制約が生じ、利用できる場面も限られていました。

最近ですとカメラをつかった拡大鏡なども販売されていますが、最近行き着いたのがスマホカメラによる対象物の撮影です。

撮影といっても静止画を撮るといったものではなく、単にカメラアプリで対象を映し、画像をピンチして拡大するといったものです。ただ、見る方向に合わせてスマホを動かさなくてはいけない、両手が空かなくてはいけないなどの制約があるため、最終的にいきついたのはこんなスタイルになります。

これはGoProのネックマウントですが、そこに延長筒をつけ、iPhoneをその先に固定することになります。画面に10円玉が映っていますが、視野の先のものをこれだけ大きく拡大してくれます。ただ、スマホが顔の近くにあるため、目のピントが合いにくいため、もう少し延長したほうがいいかもしれません。

もしくは、視野の移動に合わせてカメラを持っていくことを諦めれば、ミニ三脚などの先にiPhoneを対象物に向けて固定し、対象を拡大するという方法もあります。

こんな感じですね。十分拡大してくれるのと、顔から十分距離がおけるので、老眼でもピントがあいやすいというメリットがあります。

老眼がきているが細かい作業も必要という方は、売っているものを探すのではなく、まずは手元にあるスマホの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

ではまた。