2021年4月2日金曜日

カミキリムシ対策が見えてきました

 昨年、いちじくのちかくにやたらカミキリムシがいるので不思議でしたが、やつらは木の幹に卵をうみつけて、その後幼虫が1年近く中に入り込んで木をダメにする、とんでもないやつらだ、ということがわかりました。

対象はいちじくに限らず、庭に植えてある柑橘類やバラなどにも入り込み、これらを枯らしてしまうという、最悪の害虫でした。

最近、バラをたくさん植えたので、昨年のいちじくの状況からいって大変なことになりそうなので、頭を抱えていました。

というのも成虫はさておき、幼虫は木の幹の中にいるので見えないのです。

当初は、幹からおがくず(幼虫の糞)が出るようだったら、キンチョールEというカミキリムシ専用の殺虫剤を撒く、というのが対策のように思えました。


しかし、それにも欠点があり、おがくずが出る穴は数ミリしかなく、場所がなかなかわからない、という情報が大半でした。

当初虫を見つけるためのエコー探知システムなども探したのですが見つかりません。

いろいろと探しているうちに、ついにとっかかりが見つかりました。これまでの情報はおが屑ばかりでしたが、どうやら木の表皮が痛んでくる、そしてそこを穿って捕殺するというものです。

そういえば、いちじくの表皮はしっかりした部分と、ぐずぐずになっている部分とがあり、自分がいちじくの中の幼虫がいることを心配したのも、そんな状況からでした。
また、表皮には、樹液が漏れ出ている部分もあり、そこもあやしいところでした。

ということで新たな突破口が見つかったので早速試してみました。

はじめはドリルで穴をあけるという方法でしたが、幼虫が幹を食べた跡は細長く、おが屑の部分には必ずしもいないということがわかり、またドリルですと仮に幼虫がいてもつぶれてしまうため、捕殺できたかどうかわからない、という点もあり、ドリルでの対応は失敗に終わりました。



しかし、削ってみてわかったのは、表皮がぐずぐずになっている箇所というのはカミキリムシの幼虫が消化液でも出しているのでしょうか、思いの外やわらかい、というところがありました。

そこで、3Dプリンター用に大活躍の一枚刃のカッターでけずってみることにしたのがこちら(閲覧注意)。


見事成功しました。
 

動画では、捕殺は3匹ですが、その後再度削って追加3匹計6匹を捕殺しました。

ただ、幼虫が見つからないところもあり、そこは奥にキンチョールをかけておきましたが、奥の穴もみつからないところは、まだ残っているかもしれません。今後定期的に観察、というところです。
(キンチョールEも説明書きに捕殺の仕方を書いてくれていればいいのに、という感じですね・・)

あとは外から飛来してくるカミキリムシは結構いそうです。
なんらかの対策があるといいのですが、なかなか見つからないので、メスでも捕まえて雄を誘引して捕まえてみようかと考えていますが、どのような罠がいいのかちょっと思案中です・・