私の目標

人間は自由である。自由そのものである。

一方に於いて神が存在しないとすれば、我々は自分の行いを正当化する価値や命令を眼前に見いだすことはできない。我々は逃げ口上もなく孤独である。
人間は自由の刑に処せられている。

過去もなく未来もなく、現在から現在へと移りゆく実存するものの背後で、
日々少しずつ解体され、剥げ落ち、死に向かって滑っていくこれらの音の背後で、
メロディーは常に変わらず、若々しく毅然としている。

私もやってみることはできないだろうか。もちろんそれは一曲の歌ではないだろう。
そうではなく、別のジャンルでやっていくことはできないだろうか。

それは、一冊の小説でなくてはなるまい。他には何もできないのだから。

そうしてロカンタンは小説家の道を歩み始める。

J.P.サルトル(反人間の考え)


人生は、それに意味を与えようとすれば意味がある。まず行動し、何らかの企ての中に身を投じるべし。しかる後に反省すれば、すでにサイは投げられており、人は束縛(アンガジェ)されている。

人間は主体的にみずからを生きる投企(未来に自分の身を投げる)なのである。

アンガジュマンの思想:
 自分が置かれた状況のもとで、その責任において何かを選び、その結果を引き受けることに自由がある。

 ・自分を拘束すること
 ・自分を巻き込むこと
 ・自分を参加させること

 黙っていても、行動しなくても、それは意味を持ってしまう。大きな声を持つ者に委ねることになる。それを逃れることができないならば、声を出し、時代に対して責任を持って引き受けよう。

J.P.サルトル(ヒューマニズム)

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