2015年6月6日土曜日

微動だにしない雲台が動いちゃったなう。

先日作成した「微動だにしない雲台(アングルプレートともいう)」ですが、試しに運用してみると、北極星の導入は三脚足の開きなどの調整でなんとかできましたが、やはり微調整はちょっとつらいものがありました。

ということで今回「微動だにしない雲台」に微動装置を追加しましたよ。

これが完成写真(もう少し改善するかもですが)です。
アングルプレートとの二階建て構成になっています。アングルプレート内への微動装置への組み込みも考えましたが、装置を組み込むスペースや、動かすことができる角度の自由度が少なすぎるということで、2階建てにしてみました。

1階と2階の接続はM5ボルトx4になります。金属の接合は、接着剤や溶接などもありますが、アルミのリベット打ちが典型的な例ですが、双方をボルトやリベットで止めるというのが、一番かんたんな方法のようです。

この場所は、動くべきところではありませんので、上に平ワッシャ、下はバネワッシャを挟み、接続面積を稼ぎ、緩まないようにしておきます。

ちなみにボルト長は15mmになります。ワッシャ2枚あると10mmはきついす。


この微動装置部分を組み立てると下にある写真になります。

回転の軸は、装置が不安定となるように前方にもっていきます。そうしないとどちらに重心がくるかわからず、装置が複雑化してしまうためです。回転軸の取り付けは、5.2mmのドリルで穴を貫通させた後、ナットを裏面に瞬間接着剤で貼り付け、そこにねじ込む形にしました。そうしないとナットが空回りして現地で締め付けができないためです。またボルトの頭は、回転軸の締め付けの硬さを調整できるように、アーレンキーが差し込めるものにしました(実際は一番閉めた状態で問題ないようです)。

そして、回転軸の反対側に上下角調整用のボルトを通します。このボルトは、ウェイト軸用に購入しボツになった鉄製のM8ボルトです。これに蝶ネジをダブルナットで取り付けました(こんな長いのは売っていません)。

若干ネジにがたつきはありましたが、上に乗るものの重さで安定するようですのでそのままにしています。ナットはこれも裏面に瞬間接着剤で貼り付けています。


ナットが2個あり、このボルトが左型に寄って取り付けられている理由は、当初ガタをなくすために2つのボルトで支えようとしましたためです。しかし一方で高さを調整するともう一方が緩んでしまうこと、強度的には1個で十分そうな感じを受けたため、1本での調整としました。今のことろ問題ないようです(中心に位置しないのはサボりですw たぶん問題なし)。

あとは水平微動です。これは垂直方向の固定クランプとしてもうけたものですが、水平方向に若干動かすことができるようなので、水平微動としても使います。固定すると水平に動いてしまうので、上下に動くくらいにゆるく閉めておき、水平調整が必要なときだけ使う予定です。

ちな、このクランプ(水平微動ともいう)は、5mmの穴にM6用のタップを切った上でナットを貼り付けてます。これでネジがバカになることもないかと。

アングルプレートのデフォルトの角度は35.8度前後(ベランダの緯度)ですが、こいつを組み上げた結果、当初36度ちょっと超えてました。しかし微動装置で一発で角度調整できましたよ。しかし水平の傾き調整は三脚でやる必要があります。2階部分の下に水準器を貼り付けるといいかもしれません。

さて、この微動装置の角度調整はどこまでできるのでしょう。設計目標はモスクワ(緯度55度)です(前後逆につけるとマイナスもできるため、緯度15度〜55度が目標です)。

これが一番傾けた状態。

横から見ると超不安定ですねw
赤道儀のネジの負担が半端なさそうです。カメラネジは、もうちょっと丈夫なの選ばないとかも。



角度を測ると... じゃかじゃん。設計目標ジャストです(まぁ、これ以上の調整は三脚にまかせましょうw)

「微動だにしない雲台」が動いた事件はこれにて終了。お疲れ様でした(あとは運用で確認しないとだなぁ)。


あ、このあと、微動装置だけで赤道〜20度付近もカバーできるのに気がつきました。あとで三脚穴タッピングしとこ。緯度90度とかどうしようとも思いましたが、お兄さん、それは北極点ですよ〜。

=>(20150620追記)重量物を乗せると重心が前に行ってしまうようです。とりあえず前後逆にして使ってみるかなぁ。あとは軸を中心にもっていって前後に微動装置をつける感じか。

0 件のコメント: