2018年3月6日火曜日

サ高住と特養の違い

脳出血時の入院・施設は、地域包括連携・医療費最適化(削減)施策のもと、

・急性期(急性期病床)
・回復期(回復リハ病床)
・維持期(介護老人保健施設<老健>)
・生活期(自宅・サ高住・特養・療養病床)

と推移していくわけですが、この生活期で大きな違いが生じることが漸くわかりました。

概念としては、回復期で回復以降は回復が認められないため、維持期施設で状況を見極めて、症状に応じて生活期を棲み分けるのですが、症状の軽い順に、

自宅=>サ高住=>特養(介護保険)=>療養病床(医療保険)

と選ぶのが従来の考えでした。


しかし、特養・療養病床での介護費、医療費が国で負担しきれなくなってきていることから、医療費最適化のもと、見直されているところで混乱が生じているわけです。

つまり、療養病床(医療保険)は、保険点数・医師の報酬の値上げなどで従来の費用で維持できず、経管栄養(嚥下困難でチューブで栄養を取る)を入院しながら行うことが、利用者として費用的に負担はできない状況になり、介護型療養病床が廃止となったように、実質的に廃止する方向になる、という感じです。

また、特養での訪問リハビリは禁止され、また経管栄養も受け入れられないことから、自宅で介護するか、サ高住での訪問医療の方向となるようです。

つまり、自宅=>特養=>サ高住(訪問介護・訪問医療)という逆転現象が起こっているようです。また、経管栄養であっても自宅で面倒を見ろ、というのが国の方向性でもあるようで、お金を払えない場合は、自宅=>特養=>自宅(経管栄養)という具合になりそうです。

ちなみに、我が家の場合、高次脳機能障害では、引き続き体を動きを介助していかなくてはならず、この構図ではお金があればサ高住での訪問リハを受ける、というのが本来あるべきところかと思いますが、特養を選んでしまったため、リハビリを受けられなくなってしまったという感じかと思います。現在は転換点のため「相談員」と言われる要員がうまく説明しきれず、混乱が生じているようです。

ちなみに、まだ転換点のため、いつまで続くかわかりませんが、特養でも医師の指導による「マッサージ」という形を取り、リハビリ的な可動域確保や運動といったところでの対応を取るには取れるようです。

ちなみに費用的にも、自宅=>特養=>サ高住になりますが、特養老人ホームも民間施設となり、また個室部分は業者の言い値なため高額になる傾向があります。

いずれにせよ、国が介護保険・医療保険を負担しきれないないなか、益々負担は増える方向に向かっているようです。

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