2015年11月21日土曜日

ニュートン鏡の不合理

ニュートン鏡(newtonian)を使ってみると、軽いし口径も大きいし、いいところだらけのようですが、幾つか気をつけるべきところがあります。

1.頻繁な光軸合わせ
  ずれます。レーザーコリメータは必須でしょう。

2.副鏡(斜鏡)の弊害
(1)暗くなる
  副鏡で光の入り口を塞ぐことになるのですから当然その分暗くなります。露出時間などは、100%開口している場合と比べ、どれくらいになるかを考える必要があります。
 自分のCN15F4は、斜鏡短径は63mmですから、63x63(3969)/150x150(22500) = 17.64%隠れます。そのため屈折換算では、r = √ 150x150 * 0..8236 = 136.1 つまり13,6cm相当ということになります。F値換算でいくと、F4.4の明るさというところでしょうか。露光時間は1.2倍に換算する必要があります。

(2)最低倍率が決まってしまう(眼視の場合)
 副鏡の影が瞳の軽を超えてしまうとブラックアウトしてしまいます。もっとも全ての光を有効に使える有効最低倍率の範囲で使う限りは問題はありません。ただし昼間は瞳径が小さくなるため、より高い倍率が求められます。このことがニュートン鏡が昼間のテレスコープに使われない理由なのです。
   ちなみに150mmでの有効最低倍率は、150mm/7mm = 22.5倍、アイピースの焦点距離でいくと、600mm/22.5倍 = 26mm なります。ちなみに完全にブラックアウトするのは63mm/7mm = 9倍 600mm/9倍 = 66mmになりますので長いものを使っても問題なさそうですが、あまり長いものは使わずに、倍率が高めの広角アイピースで代替するのが良さそうです。

3.鏡筒バランス
 ニュートン鏡の場合、左右対称ではありません。接眼部が横から出ている分、横に重量がかかります。
 さらにファインダーも同じような場所に取り付けるモデルが大半です。これはあまり頭を動かさずに見れるようにということから来ているのかと思いますが、重量配分という点では、接眼部のそばに持っていくのは完全に不合理です。
 重量バランスを優先するならば、ファインダーは接眼部の反対側、つまり主鏡に近い接眼部とは真逆の位置に配置すべきでしょう。
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