2017年1月17日火曜日

脳出血と財産管理

父母の財産管理は、全面的に母が行っていた。

その母が脳出血を起こし、父の入院費の支払いに加え、母の入院費も支払わなくてはいけなくなった。

まずは通帳を徹夜で探してATMに記帳。

市役所に行き高額医療費制度を知る。広域連合という組織(県)が医療費の支払いを確認し、世帯全体で44,400円を超える医療費は返金してくれるそうだ。ただ医療費ではない食事などの実費は払わなくてはならず、よく出来たもので収支は二人の年金を全て合わせてトントンだ。

プラマイゼロなのだから一安心と行きたいところだが、そうもいかないのが現実だ。
父の年金の余剰分を母の医療費に回さなくてはならない。父の銀行口座へのアクセスが必要だ。ただし暗証番号がわからない。

国の制度的には成年後見人制度があるが、家族による不正があるといい、家庭裁判所で後見人が家族になる事は少なくなっている。代わりに弁護士などが指定されると今度は月数万円の手数料がかかる。さらに不都合なことに、その後見人による不正が起きているのが現実だ。

皆さんは両親が70を超えたら、財産管理や健康管理は子供が行う用に調整すべきだ。自分も母の発言が危ない時にパスワードなどをメモする様に言ったが、出来ていなかった。持病の糖尿も管理できていなかった。完全に管理下に置く。これがポイントだ。

結局、既存の口座にアクセスできないため、ダメ元とで銀行で新規口座を開設した。通常は本人の意思確認が必要になるが、同一住所のため代理人としてあっさり開設することが出来た。事情を話したのもあるかもしれない。

次に年金の振込先を新しい口座に変更する。これも年金の相談窓口に行き、本人の口座であれば代理人として変更可能ということで変更した。これで今後の年金がコントロールできる様になった。

さらに、部屋の隅から隅を探索し、1つ見つけた暗証番号から類推し、既存の口座にアクセス可能となった。これで、高額な墓の代金支払いを含む財産管理を乗り切ることが出来た。

証券口座については、日頃のPCの修理でパスワードの傾向を知っていたのもラッキーだった。

中には全く口座にアクセスできず、積んでしまう人もいるようだ。

ちなみに暗証番号を3回間違うとアウトな銀行もあり、くれぐれも注意いただきたい。本人の同意がなければ、法律すれすれというか、不正とされかねない行為だ。

本来的には問題があるが、回復する中で同意をとりながらの対応でもあり、二人とも脳をやられるなかで道義的には許されると思う。

皆さんはそういうことにならない様、いざという時のために口座の管理を任され、ピーナッツを食べてもらい、健全に老後を過ごせる様、両親を導いて行ってもらいたい。

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