2016年10月11日火曜日

スライド丸ノコを改修する

スライド丸ノコで、縦引きがやりずらかったので改善してみました。

改善箇所は、向かって左側にあるバイスアッセンブリー(縦)です。写真からはみ出ていますが、丸ノコで切る部材を抑える部品になります。

このアームを延長して、細い部材も掴めるようにします。

(1)材料・工具の調達
材料は20mm厚、150mm長のアルミ板で、そこにM10の押さえネジと16mmの指示棒を通す穴とこれを固定する横ネジ(M6)を開けます。

M10とM6は、閉める緩めるを繰り返し、力も入るためアルミは適さず、ステンのインサートナット(イリサート)を入れ込みます。

M10のイリサートの外形ネジはM12 P1.0, 下穴11mm, M6のイリサートの外形ネジはM8 P0.75下穴7.3mmと、やや特殊なネジを必要とします。

すでにM6イリサートとM8 P0.75タップ、あと若干小さいですが7.2mmのドリルビットは持っていたので、追加購入した部材、工具は次のものになります。
・20t 150mmx50mm アルミ板
・11mmドリルビット
・16mmドリルビット
・M12 P1.0 スパイラルタップ
・M10 イリサート



M12のスパイラルタップは迫力が違いますね。


さて、部材・工具が揃ったので製造に移ります。

(2)部材の切り出し
まずアルミ板に外形と穴の中心をけがき、バンドソーで外形をカットします(また切りすぎました)。







(3)16mm支柱用穴あけ
続いて穴あけです。写真は7.2mmの穴ですが、16mmx20mmの穴はかなりの切子が出ます。



M16のバカ穴は、はじめ支柱に入り辛かったですが、何度かボール盤にかけるとスムーズに入るようになりました(いいか悪いかはありますが)。

(4)6mmイリサート挿入
続いて6mmイリサートを16mmの支柱用の穴の側面に入れ、支柱との固定に使います。

6mmイリサートの外径は、8mm P0.75のネジになるので7.3mmの下穴を開けます。下穴を開けた後は、イリサート挿入のため面取りをします。

次に8mmP0.75タップでネジを切り、イリサートの側面にロックタイトを塗り専用工具でイリサートをねじ込みます。

面取り用のドリルビットで面取りをしてみましたが、ビビってしまいました・・




(5)M10イリサート挿入
続いてインサートナット(イリサート)の外形(11mm)をバカ穴と反対方向で切り、外形ネジをタップで切ります。スパイラルタップの切子は綺麗ですねえ。





この後でイリサートを挿入します。なお、最後まで入れ込む上でここに面取りが必須です。ただ今回はドリルビットが木工の面取り用なのか、あまり綺麗には切れませんでした(反省)

次にイリサートの挿入です。M6は切り欠きがありますがM10はありません。専用工具も売っているのですが、ネジ止を塗って、高トルクで締めつけると問題なく付きました。


(6)外形を整える。
最後に外形をベルトサンダーで整え完成です。これで押さえが60mm延長されます。


(6)組み立てる
最後に各ネジを移植し、支柱に固定します。

斜めにしたときどうよ、という懸念がのこりますが、とりあえず縦引きの場合もしっかりと押さえることが出来るように成りました。


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