2021年9月22日水曜日

Labists ET4のレベル調整説明が全然違いすぎて怒り心頭

Labists ET4のオートレベリング調整動画が酷すぎたのでクレームを入れて見たものの、では何が正解かがわからず手動調整のみをやってきました。

コントロールボードをAnet ET4 Pro用の静音マザーに変えてから、Anet関連の情報を取得するようになりましたが、Anet ET4 Pro用の水平調整動画がありました。 見てみると、Labists ET4の説明が本当にバカすぎて話にならないレベルだったことを再認識しました。 

Amazonを見るともうこのプリンターは売っていないですね。Amazonにコメント拒否られましたが、予想どおり販売中止になってようです。 サポートももうないでしょう。

Labists ET4を持っている人は早めにAnet ET4 Proのコントロールボードに乗り換えることをおすすめします(とは言ってもAnet自身も取り扱いは縮小傾向にありますが、marlin2への移行方法なども紹介されており、全然良心的です)

そのうち影も形もなくなりそうな気もしますが、とりあえず、水平だしの動画リンクを載せておきますわ。

いやはや、とんだハズレものでした。

しかし、この手順でも各作業の目的や関連性が解説されていないので、やや疑問に思う点もなくはない。

まず最初の設定で何がなされるのかが不明となっている。
ホームの設定なのか、センサーの設定なのか、なんなのかだ。

これでホームの設定ができるのであれば、マニュアル操作でのホームポジションのクリアランス調整は不要なはずだ。
センサーの設定であれば、センサーの調整は非常に微妙で数度まわすだけで、センサーの感度が違ってくる。また、右方向と左方向でも数度の違いがあり、どこが最適なのかは実際のセンサーでのセンシング結果を見ないと判断できないが、単にドライバーで回しているだけでセンサーの調整が完了しているとは思えない。

つぎに手動設定であるが、四角を合わせたあと、ホームポジションでのクリアランス調整を行なっている。
しかしここでクリアランス調整をした場合、四角の調整結果が変わってしまうのではないかという懸念がある。
四角のクリアランスを変えないまま、センターだけの調整になるのであれば問題はないが、そうであれば、そのように解説してほしい。

想像するに最初の設定調整はホームの調整ではなく、あくまでもセンサーの設定に限られると思われる。というのもセンサー導入の3DプリンターのZリミットは設けられておらず、ベッドセンサーが代替するためである。

であれば、動画の操作だけでは足りず、センサーを設定したのちに、ホームボタンを押してセンサーがただしく所定のクリアランスで動作するかを確認し、センサーの感度を微調整をするという過程が盛り込まれるべきだろう。

つぎに四角の位置を調整後のホームポジションでのクリアランス調整だが、設定作業ですでにセンターのホームが確定しているとすると、四角での傾き調整後若干のホームボジションでの違いが出たとしてもおのずと是正されるはずだ。
逆に、ホームポジションの再設定後に四角の再調整をするというのが、あるべき作業ではないか。

ただ、この作業がセンサー感度の微調整ができない結果として、ノズル位置の微調整を行なっているということであれば分からなくはない。ただその場合はセンターの調整を行ってから、四角の調整となるだろう。また四角の調整を行ったのち、2〜3回繰り返して設定するというのが妥当だろう。

最後にオートレベル調整だが、ベッドの微妙な凹凸を調整するのであれば、計測ポイントが少なすぎる気がする。

ということで、大元のAnetの動画でも疑問な点があるが、Labistsのいい加減なレベル調整動画は、見ただけでダメなやつだということがわかる。
それを検証できない組織というのはどういう組織・思考をしているのか疑問を持たざるを得ない。

ということで、3Dプリンターも設計・運用に携わる人にも影響するということで、メジャーな機器をおすすめするが、その場合でも情報が玉石金剛であるので、情報の選択が不可欠となる。

なんだかんだで、結局は自分で解決していかなくてはいけない。結局ソフトウェアを含めて、細部まで把握して調整しなくてはいけないというのが現状なんだろう。

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